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子供が歯医者で麻酔をしたとき唇が腫れてしまった

歯医者で麻酔をしたときに子供が唇を噛んでしまうことはよくあります。特に初めての麻酔の時は、気になってしまい、手で触ったり、歯で唇を噛んでしまったりする事が高頻度で起きます。

経験的な面で言うと4歳・5歳で初めての麻酔をしたときは50%くらいの確率で噛んでしまう感覚です。一度、経験すると2回目を噛むことは少ないのですが、始めての麻酔は高頻度で噛みます。

噛まないようにしっかり見ておいてくださいね!と伝えますが、帰りの車の中、自転車の後ろ、家に帰って振り返ってみてみると、時すでに遅しで、すでに噛んでいます。

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麻酔をして唇が腫れてしまった場合の対処法

噛んでしまったところは、ある意味傷ですので、早めに対応することで、傷の治りは早くなります。

具体的には、処置をした歯科医院に行って、消毒や薬を塗ってもらうことです。消毒や薬を塗ってもらうことで2日〜3日くらい治りが早くなります。

逆を言うと消毒しか出来ないので、もし通院している歯科医院が時間的に閉まっているとか、遠い場所にあるという場合は、焦らず、うがいなどをして清潔に保つようにしておけば大丈夫です。基本的に・・・。

写真レベルしか見たことがありませんが、障害を持ったお子さんが、自分の唇を食べてしまったケースを文献で見ました。

実際の臨床で、障害を持ったお子さんが唇を噛んでしまったケースを何例も見てきましたが、唇を食べしまったケースは一度も経験をしたことはありません。

万が一、限度を超えて唇を噛んだと判断した場合は、通院している歯医者でなく、近くの歯医者さんで、見てもらうというのも手です。

始めての麻酔後は簡単に説明があると思いますが、噛んでしまうと、唇が指2本分晴れてしまって、痛みが1週間、唇の腫れが1ヵ月続きますと言われるかもしれません。これはかなり噛んだケースです。

痛いと言っている

この大半は、治療した歯が痛く、麻酔が切れたからではありません。大変な処置をしたときは考えられますが、通常のお子さんの治療。例えば、虫歯を削った。神経の処置をした。抜け替わる歯を抜いた程度では起きにくいです。

実は、大人で言う、ビリビリしているや、歯が浮いた感じがするとかを、感情の未発達から痛いと表現します。

中には喉が痛いと訴えるお子さんがいます。

当然お母さんはパニックです。

電話で連絡が来るのですが、必ず念のために来てもらいます。来てもらうと治っています。

このような表現を使うので、初めて経験するお母さんは心配で仕方ありませんが、実は表現の未熟から起きる、子供ながらの表現の方法です。

本当に歯が痛いこともありますし、他の要因や、お母さんに安心感を与える意味も含めて来る事が可能なら、すぐに来てもらうようにお願いします。

唇を噛む確率を減らすには

少しでも噛む確率を減らす方法としては、ポール綿を噛んでおくという方法があります。歯と歯の間にポール綿を噛んでもらうことで、歯と歯の間に隙間を作り、直接噛んでしまう割合を減らすことが出来ます。

ポール綿を噛む場所は処置した場所が理想ですが、他の場所でも大丈夫です。ただし注意があります。

興奮して泣いているときは、ポール綿を飲み込ます危険性があるので、興奮しているときはむしろやっていけない行為です。

その他には麻酔時で調整する方法があります。覚めるの早い麻酔剤があります。

麻酔剤に関しては別記事で特集しているので確認してください。

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この記事を書いた人

歯科大学卒業後、小児歯科を専攻として大学院を卒業し博士(歯学)号を取得。大学の小児歯科教室で教員を務めた後、地元で小児歯科を専門として開業しつつ、大学の非常勤講師(小児歯科)に任命中。小児歯科学会の認定医、専門医試験に合格して現在は専門医の資格を所有。小児歯科を専門とした歯科医師です。

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